町長がバスガイド~浦河町・池田拓 町長編~No.4:平田染工場 見学・シィービーツアーズ

2019年2月7日(木)

平田染工場:創業86年を誇る染元「平田染工場(染元 平田貴敬さん)」の見学です。

池田拓 町長のガイド

車内でお話する池田町長
車内でお話する池田町長

「これからご案内する所は、手染めで大漁旗をつくっている作業場『平田染工場』です。道内には、手染めの工場はほとんどありません。ほとんどの大漁旗はプリントになっています。

私の息子が結婚の折には、縁起のいいものとして、結婚祝いの大きな旗を、平田さんに作っていただきました。世界でオンリーワンの旗なので、結婚生活がうまく続いてくれればと願っています」と、池田町長。

平田染工場内の様子

説明する平田さん
説明する平田さん

天井に吊るされた、染め上がった旗。。。染料、刷毛など並ぶ作業場。奥には、手拭やミニ旗など販売コーナー。作品は、大漁旗、暖簾、幟、横断幕、はんてん、手ぬぐいなど色々なものを手がけているとのことです。浦河町の貴重な技術の伝承に触れる事ができたことに、心から感謝です。

船旗

船旗
船旗

数々の染料

染料の数々。。。
染料の数々。。。

並ぶ筆

並ぶ筆。。。
並ぶ筆。。。

手ぬぐい販売

奥のコーナーで、手ぬぐいなど販売。。。

販売されている手ぬぐい
販売されている手ぬぐい

船旗の絵柄パンフレット

船旗絵柄
船旗絵柄

平田貴敬さんお見送り

お見送り
お見送り

池田拓 町長のガイド

車内でのお話
車内でのお話

有効求人倍率が高い浦河町

「日高地区は、ここ20年近く有効求人倍率が北海道で高い所です。働く場所はありますが、デザイナー、プログラマー等、横文字の仕事が少ない。だから私は、漁師とは言わず、フィッシャーマンといえば、漁師になる若者がふえるのではないかと冗談交じりにいっています。

14か国から210人程の外国人が就労

浦河町は、牧場関係で働く人が少ないのです。最近急激に、馬関係の仕事でインド人が増えています。競馬産業は、先進国か先進国の植民地だったところしかありません。インドは、イギリスの植民地だったので、インドでは競馬が盛ん。調教をマスターしたい人が浦河に来て学んでいます。

現在、浦河町の人口・12,300人の1%がインド人です。現在、浦河町には14か国・210人程の外国人がいます。私は、浦河町は、『国際都市』ではなく『国際田舎町』だと冗談を交えて言っています。

インド人は、食べもの(ヒンズー教は牛肉がだめ、イスラム教は豚肉がだめ)など難しいところがあります。さらに、お米に関しても、インディカ米とジャポニカ米の違いでなかなか手に入らないことがあります。また、カレーライスに多種の香辛料を使い、量も多いので、ロットの大きなものを要求します。

いろいろ困難なこともありますが、インド人は、浦河町にとって貴重な戦力となっていて、ご縁があって浦河町に来て頂いているので、町といてもしっかりと応援していきたいと思います。

インドの方々は、特殊な技能取得者であり、最長で5年間、お互いの条件が整えば、日本に永住する資格を取得できるという制度です。明日訪問する馬育成調教センター(BTC)では、調教に従事している方の3人のうち2人が、インド人をはじめとする外国人の方々です。BTCの施設は、日本中央競馬会(JRA)が運営管理していますが、普段は入れない場所を見学できるので、今回の旅の特典であるといえます」と、池田町長。

イチゴの生産・日本一

「浦河町には、日本一がふたつあります。ひとつは、ダービー馬の生産日本一。もう一つは、イチゴの生産日本一。浦河町とえりも町は、夏いちごの産地です。今日私は『イチゴ絵柄』のネクタイをしてアピールしています」。

池田町長着用イチゴ柄ネクタイ
池田町長着用イチゴ柄ネクタイ

「イチゴは、温帯植物なので、30度を超えると実がつきません。本州では、12月~5月までの冬いちご、6月から9月までは、今までは輸入が中心でしたが、そこに着目して浦河町ではイチゴ栽培に取り組んでいます。夏イチゴ栽培の新規就農では、3年目のご夫婦で平均1,200万円(手取りで600万円)位の収入があります。

浦河町では夏いちごだけでなく、冬いちごを作っていらっしゃる方がいます。暖房代などで利益はあまりでませんが、冬期における従業員の仕事を補うための事業として栽培しているとのことです。作る以上は付加価値にあるものにしようと、桃の香りがする苺『桃薫(とうくん)』を栽培しています。ふるさと納税の返礼品になっていますが、生産が追いつかない程、人気の高いイチゴになっています。

新規就農は大歓迎ですので、興味のある方は、浦河町にイチゴ栽培にチャレンジしてみてください」。

春が最盛期の「うに」

「もう一つの朗報として『うに』情報。日高沿岸は、北海道では珍しく、春が最盛期の「うに」! 春のえりも町・様似町の『うにまつり』には、全道から沢山の観光客の方々が訪れます。浦河町は、桜まつりと合わせて、『うに』をひっそりと販売していますので、楽勝で購入できるので、浦河町は穴場となります。是非、春に『桜とうに』を味わいに訪れてみてください。

優駿桜ロードの桜並木は見事

「これから向かう宿泊施設『AERU』の途中にある優駿桜ロードですが、桜並木のスケールの大きさでは、『二十間道路桜並木(約3,000本・直線7km)』に敵いませんが、優駿桜ロードの桜並木は、約3km・1,000本の桜がトンネルのように続いています。ゴールデンウイークの桜の時期に訪れていただき、それぞれの桜の味わいの違いを実感していただききたいと思います」と語る池田町長のバスガイドでした。

宿泊施設「AERU」の門構え
宿泊施設「AERU」の門構え

平田染工場の写真(37枚)はこちら >>

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バスツアー・シィービーツアーズ

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 ・Facebook「シィービーツアーズ(北海道中央バスグループ)」

☆ noboru & ikuko

平田染工場

地図:映画館・大黒座北海道浦河郡浦河町常盤町62-1
Tel:0146-22-2115
【ホームページ】染元 平田染工場