2019年2月14日(木)
乗馬公園を後にし、浦河町立郷土博物館・馬事資料館へと向かいます。
バス車内にて、池田拓 町長のお話
荒天中の安全な操船とは?
「皆さんにクイズを出します。荒天中に船を操船中、大波が荒れ狂う中、一番安全な操船方法はどれでしょうか?
1. 波に船の舳先を向けること
2. 波から全力で後ろ向きに逃げること
3. 船を波に平行に横にすること
正解は1です。操船も人間の人生も、嵐のときは逃げずに立ち向かうことが一番の安全な方法だと思います。
荒井滋さん発明「シーアンカー」
これからご案内する博物館には、『シーアンカー(船舶が荒天で航行が困難なとき、横波を受けないように船首から海に投入する布製の船具)』の原型が飾られています。シーパラシュートともいいますが、多くの漁船や釣り船に積み込まれています。
これを発明したのが、浦河町の荒井滋さんです。荒井さんは、シーアンカーは船の安全の為のものなので皆さんに自由に使っていただきたいと、特許を取らずに公開しました。自分の利益を捨て、漁業者や釣り船の人々のために貢献されました。そんな想いのこもったシーアンカーをじっくりご覧いただければと思います」。
浦河町立郷土博物館
旧東小学校を改修し開館(昭和53年)した施設。館内にはオジロワシの剥製、アンモナイトの化石、アイヌ民族資料などが展示され、「浦河の自然」「大昔の浦河」「浦河の拓けたころ」「浦河の漁業」「浦河の農業」の5つのコーナーにわかれています。
浦河町出身の荒井滋氏が発明したシーアンカー
「沖でシケに会い、波で船が沈みそうな時に使う。大きな帆に網をつけ、丸太の両端に浮き玉をつける。さらに帆の下側に鉄棒などの錘をつけて海に流す。帆が海中で凧のように張り船を安定させる。荒井滋さん(浦河町浜町)考案。船の遭難が減った」と、展示の説明に記載されていました。
馬事資料館
馬事資料館は、馬産地における馬の歴史、馬関係資料の収集保管・調査・研究と展示された施設(昭和55年に開館)。
優駿の門
「優駿の門」には、32頭の馬の像が載っています。
ドサンコとサラブレッドを比較した全身骨格
正面のパネルは、ミホシンザン
ダービーネクタイの色々
浦河町の漁業・農業、そして馬の歴史が垣間見ることができ、興味深い博物館・資料館でした。
▶ 浦河町立郷土博物館・馬事資料館の写真(71枚)はこちら >>
関連記事
・町長がバスガイド~浦河町・池田拓 町長編~No.1:総集編・シィービーツアーズ(2019年2月4日)
・北竜町・佐野豊 町長編 2019(2019年8月12日)
・北竜町・佐野豊 町長編 2018(2018年8月10日)
・北竜町・佐野豊 町長編 2017(2017年8月8日)
・北竜町・佐野豊 町長編 2016(2016年10月11日)
・幌加内町・細川雅弘町長編【エンジョイ!北海道】(2018年8月9日)
・えりも町長・様似町長編【エンジョイ!北海道】(2018年4月11日)
・更別村・西山猛 町長編【エンジョイ!北海道】(2017年10月13日)
・平取町・イザベラ・バードと平取のアイヌの伝統工芸を学ぶ(2017年9月11日)
・東神楽町・山本進 町長編【エンジョイ!北海道】(2017年8月29日)
・浦臼町・斉藤純雄 町長編【エンジョイ!北海道】(2017年7月14日)
・月形町・上坂隆一 町長編【エンジョイ!北海道】(2017年7月13日)
・月形町・櫻庭誠二 町長編【エンジョイ!北海道】(2015年11月25日)
▶ バスツアー・シィービーツアーズ
・ホームページ・バスツアー「旅する」
・Facebook「シィービーツアーズ(北海道中央バスグループ)」
☆ noboru & ikuko
浦河町立郷土博物館・馬事資料館
浦河郡浦河町字西幌別273番地1
Tel:0146-28-1342
【開館時間】09:00〜16:30
【定休日】月曜日・祝日・12/30~1/5
【駐車場】50台分あり
【ホームページ】浦河町立郷土博物館・馬事資料館