2014年8月13日(水)
都市と自然との共生の在り方をテーマとした芸術祭「札幌国際芸術祭2014」が、札幌市内7会場で開催。期間は7月19日〜9月28日までの72日間。
世界で活躍する現代アーティストが参加し、彫刻、映像、音楽、インスタレーション(仮設展示)など、多彩な現代アート作品が展示されています。
開催テーマは「都会と自然」。
会場:北海道立近代美術館、札幌芸術の森美術館、
札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)、
北海道庁赤れんが庁舎、モエレ沼公園、札幌市資料館、
札幌大通地下ギャラリー500m 美術館ほか。
まず、会場のひとつである「札幌芸術の森美術館」を訪れました。
大都会・札幌の自然環境、
そこから広がっていく宇宙空間的視点を
表現しているような作品の数々です。
▶ 平川祐樹「Vanished Forest」
▶ 栗林隆『ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)』
和紙による白い林。
▶ 宮永愛子「そらみみみそら(札幌)」
耳をすませば、陶器を通して聞こえてくる川の水の流れ、過去から現在への時の流れが感じられる空間です。
▶ カールステン・ニコライ「ユニカラー」
壁面に投影される幅約16mの巨大な映像が鏡に映しだされ、無限の広がりを示す。光と色と形が織りなす宇宙空間的作品。
▶ 松江泰治「JP-O1 SPK」
写真で描く札幌の街並み。上空から見た札幌の都市と自然は、絵画のように美しくもユニーク。
緑に囲まれた小路を移動して、有島武郎旧邸へ。
▶ 三原聡一郎「鈴」
有島武郎旧邸内に展示されています。風鈴のような音は、作品に内蔵された放射線センサーが感知した時に鳴るガラスのベル音。邪気を払うような涼しさが感じられます。
▶ 宮永愛子「book -key-」
鍵を封じ込めた本をナフタリンでかたどった作品。封じ込められた時間を思い起こさせるような気配を感じます。
野外美術館へ移動中、土の中からニョキニョキ現れた児たちを発見?!
▶ 伊藤幸子「樹の児たち」
童話の世界から抜け出してきたような妖精達のよう。。。ちょっぴりミステリー・・・?!
▶ スーザン・フィリップス「カッコウの巣」
フィリップスが歌う「夏は来たりぬ」のメロディが、「北斗まんだら」の樹木の間を縫うように響き渡ります。
▶ 中谷芙二子「FOGSCAPE #47412」
中谷芙二子の霧の彫刻の新作が中庭を中心に設置され、10時〜17時まで30分おきに霧の彫刻が出現。
偶然、最後にみることができた霧の芸術。生きもののように、うごめき、形を変化させて、現れては消えていく霧のアート。創造を超える霧の動きは圧巻!
都会と自然との共生が織りなす芸術!
形と空間が自然に混ざり合い、
宇宙への広がりが感じられた瞬間でした!
◇ 参考ページ:札幌国際芸術祭 – SAPPORO INTERNATIONAL ART FESTIVAL
☆noboru &ikuko