2010年4月10日(土)
北海道北竜町(ほくりゅうちょう)の若年認知症家族会「空知ひまわり」の4月例会に参加しました。参加者17名、北竜町老人福祉センターにて行われました。 事務局・中村道人(なかむらみちひと)さんの司会進行で会は和やかに進みます。
干場功(ほしばいさお)代表の挨拶やお話をはじめ、若年認知症を煩い東京から2007年に北竜町に移住されてきた中村信治(なかむらのぶはる)さんとそのご家族のお話や信治さんの今後の活動支援等についてのお話。 また、7月下旬に北竜町を訪問される、数組の東京在住の若年認知症ご本人とご家族の方々についての報告等々。。。
若年認知症家族会「彩星の会」代表
・「空知ひまわり」代表:干場功さん(71歳)
ベッカムヘアーで元気一杯!
お集りになられたメンバーの皆さんは、とても思いやりの深い、優しい広い心の方々ばかりです。信さんを見守る優しい眼差しやお言葉がけがとても温かです。その場全体が、明るく元気な雰囲気で包まれました。 いつも手作りの品々が並びます。今回は、お手製の手巻き寿司。美味しかったです。ご馳走さまでした。
私達夫婦に対しても、2009年12月に初めて北竜町に訪れた時以上に、温かく受け入れてくださいました。言葉に尽くせないほど、感謝の気持ちでいっぱいです。
私達夫婦が、この雪深い北海道の地である北竜町にご縁をいただいたのは、若年認知症家族の会代表の干場功さんとの出会いからでした。
主人(53歳)は、2009年9月末、東京にある病院の精神科で初期の「アルツハイマー型認知症」と診断されました。
同席した私は、お医者さまから想像することさえできない病名を告げられ、その現実を受け取ることができず、頭の中は真っ白。。。 主人は、その事実の意味するところを調べ、ネット検索に集中してパソコンから離れませんでした。私はこの病気の内容を知れば知るほど、その厳しい現状が迫ってきて、不安と恐怖で心が押しつぶされそうになりました。
そんな主人が病気の現実を知り、これからの生き方を探し求め、そして出会ったのが若年認知症家族会「彩星の会(ほしのかい)」代表・干場功さんでした。 熱心に語られる干場功さんのお話は、私達夫婦にこれからを生きていく勇気と希望を導いてくださいました。
ご主人が若年性認知症になられ東京から北竜町へ移住された中村信治さんご家族のお話、そのご家族を真心こめて支えていらっしゃるサポーターの方々のお話。若年認知症ご本人とご家族の方々への熱い想い、故郷を想う心、エネルギー溢れるパワフルな行動力、それらの大いなる熱意に共感し、感動いたしました。
北海道雨竜郡北竜町の前町長で、53歳で認知症であることを告白された一関開治さんの『記憶が消えていくーアルツハイマー病患者が自ら語る』も拝読し、認知症に対する様々な取り組みも知りました。
そして2009年12月、干場代表のご紹介により北海道砂川市立病院にて、セカンドオピニオンの診断を受けるありがたい機会が与えられました。若年認知症に熱心に取組んでいらっしゃる精神神経科部長の内海久美子(うつみくみこ)先生に診察していただきました。
内海先生の診断は「脳血流の低下があるものの、現時点ではまだ、アルツハイマー型認知症とは認められません。しかし、ストレス障害のため、現在の生活を続けていると、発病する可能性もあります。環境を変化させた方がいいです。北海道は四季折々、気温の差が厳しく、脳の活性化に最適な場所です。心癒す自然の宝庫ですよ」という優しいお言葉をいただきました。
人間に与えられた病や障害は、神様からの素敵なギフト。その人に必要な存在だからこそ現れ、不必要となれば、どこかへ飛んでいってしまうもの。。。その存在に如何に気付き、如何に対処していくかが、私達人間に与えられた生きていくための課題。。。それはまさしく、如何に自分自身を愛し、繋がる人々を愛していくこと。。。
私達夫婦は、ひまわりのような明るい心をもつ北竜町の人々、豊な大自然の恵みに育まれたこの北竜町で、これからの人生をゆっくりとマイペースで、心も体もあるがままの自然体で、無理をせず生きていこうと決心しました。
北海道の大自然をドライブしながら味わい、北竜町の宝物探しを楽しみに、新しい人生を歩んでいきたいと思います。
「太陽のような花・ひまわり」 「生命エネルギーであるお米・ひまわりライス」 「ほとばしる栄養の宝庫である黒大豆・黒千石」 そして、神の存在のごとく、すべてのものを包み見守る、竜の町・・・北竜町
今、繋がっているすべての存在に宇宙にも届く程の感謝をこめて。。。
春を待つ・北海道北竜町・サンフラワーパーク
☆ noboru & ikuko