2019年5月27日(月)
小樽市銭函に位置する小樽ビール銭函醸造所。びっくりドンキーを経営する(株)アレフが運営するビールの製造拠点。びっくりドンキーのビールは、小樽ビール銭函醸造所で作られています。また、同醸造所では、「小樽ビール」というブランドで地ビールを販売しています。
スタッフの方からのご説明
ドイツスタイルの小樽ビール
小樽運河沿いの倉庫で誕生した「小樽ビール」醸造所は2箇所。1995年に小樽倉庫No.1ビアパブと醸造所が併設(年間150KL)され、4年後の1999年に銭函醸造所が設立(年間2000KLを製造)されています。
本物のビールを追求した結果、「ビールの神様」と呼ばれる人物・ヨハネス・ブラウン氏をドイツから招き、製造責任者を務めていただくことに。醸造に用いるレシピは、ヨハネス・ブラウンの家系に200年以上に渡って受け継がれたドイツスタイル、小樽ビールはこうして醸造し続けられています。
トイレでビール!?
「見学における注意事項です。トイレなどに設置された蛇口は、3つあります。青いマークは水、赤いマークは80℃のお湯、そして黄色のマークはビール!?なので、お手洗いをご利用の際には、ジョッキやグラスをご用意いただき、ビールを飲みながら用を足すことができます(笑)!!!」というスタッフの方の愉快なご説明です。
ビールの神様 ヨハネス・ブラウン氏
そして登場した世界に1,500人しかいないブラウエンジニアのヨハネス・ブラウン氏! ヨハネス・ブラウン氏の案内による見学がスタート!
麦芽、ホップ、水、酵母の4つの原料のみを使用
「小樽ビールは、ドイツのビール純粋令に基づいたドイツビールの製法で作られています。麦芽、ホップ、水、酵母の4つの原料のみを使用。それ以外の添加物、保存料等の使用を禁じた製法です。世界中で一番古い法律で、今でも500年前と変わりなく採用され、そのままの製法で作り続けています。
ドイツ産の有機栽培の麦芽・ホップが原料
麦芽は、ドイツ・バンベルク産の有機栽培による麦を契約農家から取り寄せたもので、毎年ドイツに行き、農家を訪問。麦の出来具合を確認して買い付けています。そして、ホップは、世界有数の品質を誇るドイツ・ハラタウ産のホップを取り寄せます。
小樽の軟水はドイツビールに一番良く合う
ビール作りに欠かせない「水」。小樽の水は、ドイツビールに一番良く合います。小樽の水は軟水の水、ミネラルなどの成分により濃い味わいのビールとなります。
一番大事な仕事は酵母の面倒見
私の一番大事な仕事は、酵母の面倒を見ることです。酵母が死ぬとビールは作れません。
仕込み釜でビールの糖化
麦芽を砕いて温度を調整すると麦汁のの中のタンパク質が分解しアミノ酸になります。その後65℃に温度を上げると、活性化したアミラーゼという酵素が、麦汁のでんぷんを麦芽糖やデキストリン、ブドウ糖といった糖質に分解します。3時間煮込みと糖化がすすみ、麦汁の糖質が酵母の餌となり、発酵してアルコールを生成していきます。
この昔ながらのドイツ製法によるビールの味わいは、コクのある甘みが生み出されます。糖化した麦汁をろ過し絞り出す一番絞り、お湯を足して二番絞り、三番絞りとなります。
生きている酵母
酵母は生きていて常に変化しています。私の朝一番の日課は、酵母のごきげんを確かめることです。その日の酵母の状態に合わせて、発酵熟成の温度調整を行います」と、ブラウン氏。
試飲:ドンケル・ビルスナー・ヴァイスの飲み比べ
一通りの説明が終わり、ビール試飲タイム! ドンケル、ビルスナー、ヴァイスの飲み比べ!!!
華やかな香りとスッキリ味の「ビルスナー」、キャラメルフレーバが特徴のコクのある「ドンケル」、バナナ風味のフルーティな味わいの「ヴァイス」!!!
ナッツとともに、ノンアルコールで(帰宅が自動車のため)!
ブラウエンジニア ヨハネス・ブラウン氏がお届けする正統派のビールです。
500年以上続く歴史ある製法で醸造され、酵母の生命宿るドイツ正当派ビール「小樽ビール」の魅力をじっくりゆっくり味わうことのできるスポットです。
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☆ noboru & ikuko
小樽ビール銭函醸造所
北海道小樽市銭函3丁目263-19
Tel:0134-61-2280
【受付時間】09:00-17:00
【定休日】不定休
【駐車場】バス3台(バス利用促進)
【ホームページ】
・小樽ビール銭函醸造所
・びっくりドンキー・ビール