2016年8月4日(木)
少女は夢をみました。
自分よりも背の高いひまわり畑の中を夢中で走り回る幼い頃の自分。。。
そのひまわり畑は迷路になっていて、なかなか出口が見つからない・・・
必死で探しまわり、やっと辿り着いた場所・・・
小さな展望台に立った時、目の前に現れたのは、見渡すかぎりのひまわりたち・・・今でも忘れられない光景・・・その時のひまわりの美しさを大切に大切に胸にしまいこんで。。。
少女は旅にでました。
旅の途中、色んな人に出逢いました。
嬉しくておもいっきり笑顔になったり、悲しくて涙を流したり、
疲れてしんどくなったときは、小さいころ出逢ったひまわりさんが蘇り、
いつも優しい言葉で語りかけてくれました。そして元気を取り戻し、
また歩きはじめることができました。
そして少女はふと気づいたのです。
「ほんとうに大切なものは、心の中にいつも存在する」ということを。。。
目に見える形あるものは、追いかけても追いかけても、いつも満たされない気持ちで一杯になる・・・でも、幼い頃、感動したあのひまわりさんを心に描いた時、心はいつも温かく満たされ元気になれるということを。。。
そして少女は大人になって、再び夢でみたあのひまわり畑へ・・・
白いドレスを着て、長い髪をなびかせて、あの小さな展望台に立った時、
蘇ってきたあの感動。。。いつも見守ってくれるひまわりさんが優しく静かに微笑んでくれました。
夜空には数えきれないほどの星が輝き、
白いドレスを着た少女は、「星の王女さま」になって宇宙をさまよっているような、しあわせな気分に満たされるのでした。
☆ noboru & ikuko