2016年1月22日(金)
【1月21日(木)〜24日(日)】
・二十四節気:大寒・初候
・七十二候 :七十候・欸冬華(ふきのはなさく)
暦の上では、大寒に入り、蕗の薹が咲き始める頃。
欸冬(かんとう)は蕗(ふき)を意味し、
雪が溶け始めた春先に、雪をかき分けながら姿を表すのは蕗の薹です。
寒さに強く、全国の山野など至る所に自生する、日本原産のキク科の多年草。
非常に生命力の強い植物です。
雪解けの季節に、道端にその姿を見つけた時の嬉しさは格別!
春のあたたかさを感じて、ほっと心和みます。
北海道のこの季節、毎日シンシンと降り続く雪・雪・雪、
深い深い雪の下で、そんな蕗たちは、極限の寒さにじっと耐えながら、
春をじっと待ち続けているのでしょうか。。。
その健気さ、逞しさ、忍耐強さに心うたれます。
どんな環境、どんな人生においても必要な「忍耐強さ」。
辛いことや悲しいことを耐え忍ぶ心。。。
北海道の雄大な大地に身を置くと、
東京に住んでいた頃に感じていた「忍耐」の二文字が、
違う意味に感じられるようになってきました。
それまでの「忍耐」は、「見ざる言わざる聞かざる」が美徳であり、
善良であり、そうすべきであると思い込んでいました。
しかし、自然の中に佇むと、
どこからともなく、漂ってくる風のささやき。。。
「自分の殻の中に閉じこもってばかりいないで、
まわりの広い世界を見回してごらん!
素晴らしいものがいっぱい見えてくるよ!」。
「たくさん動いて、色んな所を色んな角度から覗いて、
色んな音や声に耳をすませて聞いてごらん!
世の中は、素敵なもので満ち溢れているよ!」。
「さあ!勇気を出して、一歩前へ歩いてごらん!」と。。。
そして今では、思いっきり笑って、思いっきり怒って泣いて、
心にある想いを思いっきり言葉にできるようになって。。。
すると、自然に、肩の力がすぅ〜と抜けて、
心がふんわり軽くなり、
恐怖や不安が姿を消してしまいました。
「忍耐」とは、
苦しみや悲しみの前に立ちはだかって拒否することではなく、
苦しみや悲しみを受け入れて共存すること。。。
同じ環境にいても、心の在り方(受け止め方)で、
不幸にも幸福にもなり得るということを。。。
美味しい空気を深呼吸できる「しあわせ」を
じっくりゆっくりを味わうことができる毎日です。
✧noboru & ikuko