橘始黄(たちばなはじめてきばむ)六十候

2016年12月7日(水)

【12月2日(金)〜6日(火)】
二十四節気:小雪・末候
七十二候 :六十候・橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

橘始黄(たちばなはじめてきばむ)。
橘の実が黄色く熟しはじめる頃。

橘の実(写真参照:Wiki)
橘の実(写真:Wiki)

橘は、日本に古くから野生していた柑橘類の唯一の固有種。
常緑の葉が、冬を越す霊力を持つ縁起の良い「常葉」の木とされ、
「不老長寿の象徴」であり、「永遠」の繁栄をもたらすものとして、別名「常世草(とこよぐさ)」とも呼ばれていたそうです。

葉は、硬くて緑濃く、
花は5弁の白い小さな花で、強い芳香を放つ。
実は、酸味が強く、生食には向かない。お正月の鏡餅の上に載せる葉付きの小さなみかんは、霊果として「橘」が使われているとのこと。

橘の花(写真参照:Wiki)
橘の花(写真参照:Wiki)

そして、文様や家紋、勲章のデザインに採用されている橘の花・実・葉。
また京都御所にある橘の木は、花も葉も散る桜の「左近桜」に対して、常緑樹でいつも変わらぬ永遠を表すものとしての橘の「右近橘」と「対」で植えられているという。。。

雪の中に太陽のような橙色の淡い光を放つ「橘」。
厳冬の寒さに耐え忍んで、生命の炎を燃やし続ける「橘」。
ほんわりと心温めて、明日への道すじを灯してくれる「橘」に、
永遠の愛と感謝と祈りをこめて。。。

雪野原を照らす橙の光
雪野原を照らす橙の光

☆ noboru & ikuko