2021年9月21日(火)
青森市野沢市字小牧野に所在する「小牧野遺跡(こまきのいせき)」。1995年(平成7年)3月17日に国史跡に指定されました。
縄文時代後期前半に作られた環状列石を主体とする遺跡で、標高約145mの台地上に位置し、直径55mで日本最大級の大きさとなっています。
青森市小牧野遺跡保護センター 縄文の学び舎・小牧野館
青森市小牧野遺跡保護センターは、2012年に閉校となった野沢小学校を改修した施設。
センター内の様子
小牧野遺跡案内図
環状列石
環状列石とは、昔の人々が、石に願いをこめて、大小の石を組み合わせて円形に並べたもの。
小牧野式配列
小牧野遺跡はの環状列石は、中央帯、内帯、外帯の三重の列石の他、直径4mほどの環状配石や、一部四重となる列石もあります。
「小牧野式配列」は、平らな石が縦横交互に繰り返し置かれている珍しい形(説明文参照)。
日本各地の環状列石
祭りや祈りの場所、太陽の動きや周りの山々に関係する施設として作られたと考えられています。
音江環状列石(深川市)
北海道深川市の音江環状列石も記載されています!!!(北竜町の近隣市)
環状列石の大きさ比べ
遺跡の解説パネル
生活様式から縄文人の暮らしを紹介。
暮らしに関わる土器や石器縄文時代の墓、祭祀に関する道具・模型等展示
祭壇
山野峠遺跡の石棺墓(復元)
手形付土版・足型付土版
縄文時代の墓、祭祀に関する道具・模型等展示
祭壇
山野峠遺跡の石棺墓(復元)
手形付土版・足型付土版
親が、わが子の健康や成長を願う気持ち、亡くなった子供の形見に作られたと考えられています。
土偶
病気や怪我などの災いの身代わりとして使われたという説があります。
石を運ぶ道具
水場遺構(湧水遺構)の盛土
出土した土器を時代ごとに展示
土器の文様の変化
小牧野遺跡
保護センターから車で5分ほど離れた場所に位置する小牧野遺跡。
小牧野の森 どんぐりの家
どんぐりを思わせる外観
館内の様子
休憩ホールやトイレが整備されています。
その他の写真
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Youtube動画
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☆ noboru & ikuko
青森市小牧野遺跡保護センター 縄文の学び舎・小牧野館
青森県青森市大字野沢字沢部108番地3
Tel:017-757-8665
【開館時間】09:00〜16:00
【定休日】年末年始(12月29日~1月3日)
【駐車場】無料駐車場あり
【参考ページ】青森市小牧野遺跡保護センター│縄文遺跡群世界遺産登録推進事務局
小牧野遺跡
青森県青森市大字野沢字小牧野
【開館時間】09:00〜17:00
【冬季閉鎖】11月16日~4月30日
【駐車場】無料駐車場あり
【参考ページ】小牧野遺跡│縄文遺跡群世界遺産登録推進事務局