2021年8月24日(火)
埋蔵文化財センターは、旧長都(おさつ)小中学校の旧校舎をリニューアルした施設(2010年4月オープン)で、キウス周堤墓群のガイダンス施設となっています。
千歳市埋蔵文化財センター・入り口
センター内の様子
国指定史跡 キウス周堤墓群周辺地図
土手(周堤)上に約120人のスタッフが並んだ1号周堤墓の写真
館内では、「千歳のおいたち」、「こころの文化」、「くらしの文化」、「長都のうつりかわり」の4つのテーマに分けて、千歳の歴史を展示解説。
ガイドの豊田さん
縄文文化の土器
擦文文化時代
土器の模様に、縄文様がなくなり、表面を木のヘラでこすって整えた土器が使われるようになった時代。
縄文人の大自然に対する感謝や祈りの精神
儀式の際に使われた土面・土偶・子供の足跡の土版などに現れているようです。
土面(重要文化財)
ママチ遺跡(千歳市真々地4丁目)から出土。
動物型土製品(国の重要文化財、複製品)
新千歳空港建設時に発掘された美々4遺跡から出土。水鳥、ムササビ、アザラシなどの海獣にもたとえられる不思議な姿。
丸木舟
朝日町で出土した350年前(近世)のアイヌ期の丸木舟。当時、丸木舟を使った漁が盛んでした。
石柱
共同墓地では、大きな穴を掘り、土手をつくり、墓穴のそばにには石柱や木柱がたてられていたようです。
両頭石棒
文様の施された両頭石棒は、祭りや祈りに使用された道具と考えられています。
硬い石を精緻に彫って文様をつけています。金属が無い時代にどのような方法で石に彫ったのでしょうか。彼らの高度な技術力に驚かされます。
貝層実物パネル
美々貝塚北遺跡からはぎ取ったかのような貝層実物パネル。
カキの貝殻、シジミ、魚の骨、鹿の骨などが見られる。
それぞれ解説を聞きながら自由に見学
縄文時代を中心とした、千歳の文化や歴史をわかりやすく学ぶことができる施設です。
施設見学後、キウス周堤墓群へと向かいます。
その他の写真
Youtube動画
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☆ noboru & ikuko
千歳市埋蔵文化財センター
北海道千歳市長都42-1
Tel:0123-24-4210
【遺跡】キウス周堤墓群(千歳市)
【開館時間】09:00~17:00
【定休日】※ 臨時休館 令和3年8月14日~8月31日(予定)
・土曜日、日曜日(第2日曜日を除く)
・祝・休日、年末年始(12月29日~1月3日)
【入館料】無料
【駐車場】無料あり
【参考ページ】千歳市埋蔵文化財センター│縄文遺跡群世界遺産登録推進事務局