2016年11月5日(月)
車中泊に興味を持ったきっかけは、今年2016年7月下旬・美瑛町にて、写真家・ケント白石氏から伺った「キャンピングカーのお話」から。。。
風の向くまま、気の向くままに移動して、夜明けや夜空、そして雪景色など北海道の美しい風景に出逢い、写真を撮ってみたいという気持ちがムクムクと湧き上がってきました。
それを実現させるには、「車中泊」。どこでも駆け回れる4WDの車で。車高が低いFFのコペンでは、道路が除雪される前の撮影はあきらめていました。
今年還暦を迎え、元気なうちにしたいことしよう!そう思うと居ても立ってもいられません。
ということで、夏からキャンピングカー探しがスタート!
ネットで調べ雑誌を読みメーカーから資料をいただき、道内のキャンピングカー店や展示会に足を運びました。
多くのキャンピングカー専門店の営業の方、メーカーの方、皆さん説明や見積もり作成など丁寧に対応してくださり、本当にありがたかったです。心より感謝いたします。
選択対象となる車種を調べたり見たりするうちに、自分達が何を求めているのかがどんどん明確になっていきました。それに伴って、対象車種が変わりました。
1. 大型のキャブコン → 2. ハイエースのバンコン → 3. 軽のキャブコン → 4. 軽のワンボックス車中泊仕様へと。経緯を振り返ってみます。
1. VANTECH・ZIL480・ディーゼル3000cc4WD
<概要>
・キャンピングカー調査のスタート
・トヨタカムロードベースのキャブコン
・全長が4m85cmと、キャブコン中ではコンパクトサイズ(とのこと)
<感想>
・初めて見るキャンピングカーの素晴らしさを実感
・キャブコンの屋根に登ったところ、その高さと大きさに圧倒される
<結論>
・大きすぎるので、日常の取材で田んぼの畦道に出入りすることができるサイズの車が良い
2. ANNEX・Wiz・ディーゼル3000cc4WD
<概要>
・二人旅と割り切った機能性とパソコン用の大きなテーブルが魅力
・ハイエースロングバンがベース
・全長が4m70cm未満、幅1m70cm未満とナローサイズ
<感想>
・ikukoがハイエースの助手席に乗ろうとしたところ、座面位置が高く乗降がスムーズにいかないことが判明
<結論>
・脚が悪い(身体障がい者4級)ikukoが乗降しやすいサイズの車が良い
3. フィールドライフ・BALOCCO・ガソリン660cc4WD
<概要>
・軽のハイゼットトラックベースのキャブコン
・軽自動車サイズが魅力。冷蔵庫・シンク・電装と装備が充実
<感想>
・人気があり納期に1年程かかる
<結論>
・自分達は何がしたいのか、本当に必要な装備は何かを改めて検討することとなった
コペンでお世話になっていた北竜町の自動車整備工場「ガレージミヤジマ(宮島康英 代表)」さんに色々相談。そこで自分達の考え方を整理しました。
▶ 私達が車中泊でしたいこと
・目的は、予約無しで出発して北海道179市町村ならではの魅力を味わう。 「地元で食べる」「絶景を撮影する」「出会いを楽しむ」
・車内でデジタル写真を現像しブログ記事を更新する
・冬の北海道の日の出や夕暮の風景を撮影したい
・吹雪のときの風景を撮影したい
・週末の2泊3日の車中泊旅をメインとする
・宿泊地は道の駅・キャンプ場とし、トイレ・水回りは施設を使う
・原則としてキャンプはしない
・つらくなったら、無理をせず近郊のホテル等に宿泊する
・食事は地元のレストラン等の外食とする
<私達が車に求める機能>
・日常は取材で田んぼの畦道にも入るので、それに相応しい大きさ
・身長150cmのikukoが乗降しやすい助手席の高さ、ベッドの高さ
・ハイルーフ:少しでも車内高が大きい方が良い
・フルフラットなベッド:完全なフラットが良い
・ターボ:コペンから乗り換えるならターボがお薦めとの宮島代表のアドバイス
・4WD:早朝の道路の除雪前でも撮影に出かけたい
・走行中にパソコン、カメラバッテリーに充電する機能
・車内でパソコンを使えるテーブル
<私達が車に求めない機能>
・電装(サブバッテリー、走行充電システム、ソーラーパネル等):パソコンのバッテリーが最大9時間もつことを考えると2泊3日の旅行ではサブバッテリーの必要は無いと判断(1日2時間程度パソコンを使用)。ただし、走行中に充電できる機能は確保する
・FFヒーター:北竜町でも一晩で50cm以上も積もることがあり、FFヒーターの吸排気管が雪に埋まる可能性がある
・シンク(水回り):マイナス20度にもなる北海道の冬で、FFヒーターが無い状況では水が凍る
・冷蔵庫:外食がメイン
・ポップアップルーフ:夫婦2人で寝るので不要
・サイドオーニング:車中泊を重ねながら検討
4. スズキ・エブリィワゴンPZターボスペシャル・4WDハイルーフ(2014年式)車中泊仕様
目的に合ったベース車は、最終的に「中古のエブリィワゴン・PZターボスペシャル・4WDハイルーフハイルーフ」となりました。
「スペシャル」には、オートステップという自動で出入りするステップが左側後方のドアの下部に付いています。宮島代表が、ikukoがベッドに乗り降りし易いようにとこだわってくださいました。
宮島代表は、オークションで程度の良い中古のエブリィワゴン・PZターボスペシャル・4WDハイルーフを探し続け落札。落札期間を入れて3か月程かけて、巧みなプロテクニックによって、部品購入・設置などを実施。こだわり抜かれたプロの仕事によって、エブリィワゴン車中泊仕様のShunが誕生しました。
車内の様々な装備類は、次の記事でご紹介します >>
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