蟷螂生(かまきりしょうず)二十五候

2016年6月10日(金)

【6月5日(日)〜9日(木)】
二十四節気:芒種・初候
七十二候 :二十五候・蟷螂生(かまきりしょうず)

秋に生みつけられた卵が孵化し、カマキリが誕生する頃。

蟷螂生(かまきりしょうず)
蟷螂生(かまきりしょうず)

自由自在に動かすことの出来る逆三角形の頭に大きな目、
鎌状の前脚で、動く獲物を捉えて食べる肉食昆虫「蟷螂」。

前脚を上げて、獲物をじっと待ち伏せる時の姿が、
祈っているようにみえることから、日本では、
「拝み虫(おがみむし)」とも呼ばれています。

英語では、「mantis(マンティス)」で、語源はギリシャ語の「mántis」に由来し、「預言者・僧侶」を意味します。

カマキリ
カマキリ  写真:Pixabayより
6月頃に卵から孵化し、幼虫から脱皮を繰り返して成虫となり、
9〜10月には産卵し、産卵後11月には一生を終えます。

ファイティングポーズで、獲物を威嚇し、
鋭い鎌で相手を捕らえ食べ尽くしていく類い無き昆虫ハンター・カマキリ。。。

一生戦い続ける闘虫「カマキリ」・・・
生きて子孫を残すために戦い続ける壮絶な人生・・・
生命を循環させるための半年間の生命・・・

「蟷螂の斧(とうろうのおの)」という言葉に秘められた、戦いに対するカマキリの生き様は、自分の力量をわきまえずに、強敵に立ち向かっていく強い信念を表しているように思います。

肉体的な力の強さだけが勝利ではなく、困難に立ち向っていく精神の強さを武器にして、戦い続けるカマキリの人生を、しみじみと実感する今日此の頃です。。。

カマキリがあちこちに出現して闊歩し始める季節
カマキリがあちこちに出現して闊歩し始める季節

☆ noboru &ikuko